「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005027 PMID: 10443131

著者

佐々木洋/浅野浩一/小島正美/坂本保夫/春日孝文/永田雅信/高橋信夫/佐々木一之/小野雅司/加藤信世

出典: 日本眼科学会雑誌/ 103巻, 7号, 556-63頁/ 発行年 1999年

Ev level

IV

対象患者と研究施設

町の広報による眼検診の呼びかけに応じた40歳以上の奄美諸島K島在住一般住民339例中、無および偽水晶体眼を有する症例、角膜混濁を有する症例を除いた301例602眼

目的と方法

奄美諸島K島における白内障および翼状片の有病率を明らかにする

水晶体混濁、翼状片の有所見率。

結果

水晶体混濁の有病率は40歳代、50歳代、60歳代、70歳代および80歳以上の症例で32.0%、54.0%、83.1%、96.9%および100%であった。Grade II以上の水晶体混濁は4.0%、12.7%、26.2%、60.0%および83.3%であった。白内障で最も多くみられた病型は皮質混濁(96.1%)であり、核混濁48.5%、後嚢下混濁14.7%の順であった。翼状片に関して25.4%の高い有病率がみられた。水晶体混濁の有病率は70歳代翼状片群で高値であったが、40歳代、50歳代、60歳代、および80歳以上の症例では翼状片群と非翼状片群間に有意な差は認められなかった。

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