「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005023 PMID: 9111249

著者

Mitchell P/Cumming RG/Attebo K/Panchapakesan J

出典: Ophthalmology/ 104巻, 4号, 581-8頁/ 発行年 1997年

Ev level

IV

対象患者と研究施設

オーストラリア ブルーマウンテンの49-96歳の眼疾患患者3654症例

目的と方法

高齢のオーストラリア人の代表的なサンプルにおいて、核白内障、皮質白内障、後嚢下白内障(PSC)について年齢と性別に特異的な有病率を測定した。
母集団ベース研究による有病率の測定
水晶体写真(細隙灯写真と反帰光写真)を含む詳細な眼科検診。水晶体写真はウィスコンシン白内障分類法を用いて評価した。

結果

症例のうち6.0%の片眼および2.9%の両眼において過去に白内障手術が行われ、男女において同様であった。中等度または進行した核混濁は女性の53.3%、男性の49.7%にみられた。中等度の皮質白内障は女性の25.9%、男性の21.1%にみられた。後嚢下白内障は頻度が少なく、女性の6.2%、男性の6.5%に認められた。年齢の調整後、これらの性差は皮質白内障に対してのみ統計的に有意であった。初期および後期白内障または白内障手術既往に対してみられる年齢特異的な有病率は、同じ定義を用いたウィスコンシン州のビーバーダム眼研究(BDES)で報告された有病率と非常に良く似ている。白内障の病型別の年齢特異的有病率の比較で、BDESに比べて核白内障では低率を示し、PSCではわずかに低率を、皮質白内障ではわずかに高率を示した。

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