「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)
文献ID:S0005022
PMID:
1584573
Ev level
IV
対象患者と研究施設
43-84歳の成人(民間国勢調査により確認)4926名
目的と方法
米国の地方自治体における水晶体混濁の有病率および重篤度評価
水晶体の写真を撮影し、標準プロトコールに基づき盲検様式で等級評価した。
結果
核硬化は高齢群および女性においてより重篤なレベルが多かった。全体では17.3%に重篤度5段階尺度で3以上の核硬化がみられた。皮質混濁は加齢とともに増加し、女性に多かった。これらは母集団の16.3%にみられた。後嚢下混濁は母集団の6.0%にみられた。高齢者で有意に有病率が高い傾向があったが、性差は無かった。早期白内障頻度は男女とも65-74歳群で増加したが、75歳以上で減少した。晩期白内障頻度は加齢ともに増加した。女性は男性に比し重篤であった。