「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005013 PMID: 9500153

著者

Hall AB/Thompson JR/Deane JS/Rosenthal AR

出典: Ophthalmic Epidemiol/ 4巻, 4号, 179-94頁/ 発行年 1997年

対象患者と研究施設

Melton眼研究参加者560名

目的と方法

核白内障、皮質白内障、後嚢下白内障に対する、2種類の白内障段階評価法の比較。

両眼の水晶体を、2種類の白内障段階評価法を用いて、スリットランプで判定した。オックスフォード臨床白内障分類および段階評価法(OCCCGS)では、皮質、後嚢下および核の白内障の判定を行うために、標準的ダイアグラムとMunsellカラー標本を用いる。水晶体混濁分類法III(LOCS III)は、水晶体の写真透明度を標準に用いる。どちらの方法も、10進法の得点を与える。LOCS IIIの標準像についても、OCCCGSを用いて判定を行った。両方の判定法について、検者間の変動を計算した。水晶体混濁の病型ごとに、線形較正直線をプロットした。

結果

核白内障と後嚢下白内障については、LOCS IIIとOCCCGSの相関は線形であった。皮質白内障については、LOCS IIIの得点を二乗すると、線形相関になった。LOCS IIIの標準像間の間隔は、OCCCGSを用いて人の眼で順位をつけると、線形であった。検者間の変動は、どちらの判定法も良好であった。

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