(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
文献ID:S0028082
PMID:
8654142
研究デザイン
MA(メタ) 1977年から1994年 一重盲検あるいは二重盲検のランダム化比較試験を対象
エビデンスレベル
レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス
対象者(疾患/病態)
胃潰瘍
サンプルサイズ
52の研究を含む48の論文
Cimetidine 925名,Ranitidine 756名,Famotidine 271名,Omeprazole vs H2RA 1273名
セッティング
他国多施設
追跡率
不定
予知因子:介入/要因曝露と対照
治療薬:Cimetidine,Ranitidne,Famotidine,Sucralfate,Bismuth,Omeprazole
プラセボ
エンドポイント(アウトカム)
治療開始後4から6週目の潰瘍治癒
主な結果と結論
プラセボに対して,CimetidineはOR=2.67(2.03-3.52),RanitidineはOR=3.94(2.28-6.80),FamotidineはOR=1.76(1.08-2.88)で有意に治癒率が高い.H2RAの間には差がない.これらH2RAの効果はSucralfateの8週の治癒率に対してOR=0.81(0.37-1.79),Bismuthの4-6週の治癒率に対してOR=0.67(0.37-1.20)で有意差なし.OpeprazoleはH2RAに対し,OR=2.00(1.57-2.55)で有意にすぐれている.
効果指標値(95%信頼区間)
OpeprazoleはH2RAに対し,オッズ比=2.00(1.57-2.55)で有意にすぐれていた.
統計学的解析法:固定効果モデル,ランダム効果モデル
結果の表示をGalbraith's Radial Plot Methodでも行なった.
コメント
プロトンポンプ阻害薬(Omeprazole)が1996年の時点での胃潰瘍治療のGold Standardである.胃潰瘍治療にプロトンポンプ阻害薬がH2RAよりすぐれていることは明らかである.