(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

文献ID:S0027982 PMID: 9440631

著者

Sung JJ/Leung WK/Suen R/et al.

出典: Dig Dis Sci/ 42巻, 2524-8頁/ 発行年 1997年

研究デザイン

RCT

エビデンスレベル

レベルII:1つ以上のランダム化比較試験による

対象者(疾患/病態)

H. pylori陽性の出血性消化性潰瘍患者

サンプルサイズ

247例

セッティング

一般病院

追跡率

100%

予知因子:介入/要因曝露と対照

H. pylori除菌 vs ラニチジン投与

エンドポイント(アウトカム)

再出血,潰瘍再発

主な結果と結論

6週後の潰瘍治療率は除菌群88.2%,ラニチジン群86.1%で差はない.潰瘍の再発はラニチジン群で9例(内3例は出血),除菌群では1例再発したが出血なし.H. pyloriの除菌は再出血の予防に有効.

効果指標値(95%信頼区間)

統計学的解析法:Kaplan-Meier method,Fisher exact Test,Pearson Chi-square Test

コメント

H. pyloriの除菌の有効性を示している.

Verhagenらの内的妥当性チェックリスト<スコア基準 はい:1、いいえ:0、不明:0>

治療割り付け:ランダム化されているか 1
治療割り付け:盲検化されているか 0
最も重要な予後因子について群間に差が無いか 1
適格例の基準が決められているか 1
アウトカムの検査者は盲検化されているか 0
ケアの供給者は盲検化されているか 0
患者は盲検化されているか 0
一次エンドポイントの点評価値とばらつきの指標が示されているか 1
治療企図分析(Intention-to-treat analysis)が行われているか 1

総スコア 5

アブストラクトテーブル用記述

H. pylori陽性の出血性消化性潰瘍に対して,除菌療法は潰瘍の再発と再出血の予防に有効である.

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す