(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

文献ID:S0027981 PMID: 9351030

著者

Riemann JF/Schilling D/Schauwecker P/et al.

出典: Gastrointest Endosc/ 46巻, 299-304頁/ 発行年 1997年

研究デザイン

RCT

エビデンスレベル

レベルII:1つ以上のランダム化比較試験による

対象者(疾患/病態)

消化性潰瘍(十二指腸潰瘍 60,胃潰瘍 351)

サンプルサイズ

95例(H2ブロッカー 48例,除菌 47例)

セッティング

一般病院

追跡率

94/95(99%)

予知因子:介入/要因曝露と対照

治療薬:ラニチジン

エンドポイント(アウトカム)

潰瘍の再発率,再出血率

主な結果と結論

Hpの除菌はラニチジンの維持療法と比較して有意に潰瘍の再発率を抑制した.再出血率についてもHp除菌群で低い傾向を示した(有意差なし).

効果指標値(95%信頼区間)

統計学的解析法:Chi square test

コメント

Hp除菌の有用性あり(H2ブロッカー維持と比較して).

Verhagenらの内的妥当性チェックリスト<スコア基準 はい:1、いいえ:0、不明:0>

治療割り付け:ランダム化されているか 1
治療割り付け:盲検化されているか 0
最も重要な予後因子について群間に差が無いか 1
適格例の基準が決められているか 1
アウトカムの検査者は盲検化されているか 0
ケアの供給者は盲検化されているか 0
患者は盲検化されているか 0
一次エンドポイントの点評価値とばらつきの指標が示されているか 1
治療企図分析(Intention-to-treat analysis)が行われているか 1

総スコア 5

アブストラクトテーブル用記述

Hpの除菌は消化性潰瘍の再発を抑制する.よって再出血に対しても,長期的なH2ブロッカーの維持療法よりも効率的である.

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