(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
文献ID:S0027975
PMID:
15684023
研究デザイン
MA(メタ)
エビデンスレベル
レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス
対象者(疾患/病態)
出血性消化性潰瘍
セッティング
大学病院,一般病院,多施設,他国多施設
追跡率
100%
予知因子:介入/要因曝露と対照
治療薬:PPI
プラセボ
比較薬:H2ブロッカー
エンドポイント(アウトカム)
死亡率,再出血率,手術率
主な結果と結論
21のRCT,2915例の解析.PPIの使用はプラセボ及びH2ブロッカー群と比較し,再出血(オッズ比 0.46/0.33-0.64)と手術率(オッズ比 0.59/0.46-0.76)を低下させる.しかし死亡率は差がなかった.
コメント
内視鏡的止血術の有無,及び潰瘍が十二指腸潰瘍か胃潰瘍かの記述はない.
Verhagenらの内的妥当性チェックリスト<スコア基準 はい:1、いいえ:0、不明:0>
治療割り付け:ランダム化されているか 1
治療割り付け:盲検化されているか 0
最も重要な予後因子について群間に差が無いか 1
適格例の基準が決められているか 1
アウトカムの検査者は盲検化されているか 0
ケアの供給者は盲検化されているか 0
患者は盲検化されているか 0
一次エンドポイントの点評価値とばらつきの指標が示されているか 0
治療企図分析(Intention-to-treat analysis)が行われているか 1
総スコア 4
アブストラクトテーブル用記述
21のRCTをメタアナリシスした結果,PPIの投与は出血性潰瘍の再出血及び手術率を低下させるが,死亡率の低下について有効性は示されなかった.