(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

文献ID:S0027970 PMID: 9437379

著者

Lin HJ/Lo WC/Lee FY/et al.

出典: Arch Intern Med/ 158巻, 54-8頁/ 発行年 1998年

研究デザイン

RCT

エビデンスレベル

レベルII:1つ以上のランダム化比較試験による

対象者(疾患/病態)

内視鏡的止血術を行った出血性消化性潰瘍

サンプルサイズ

100

セッティング

大学病院,一般病院

予知因子:介入/要因曝露と対照

シメチジン vs オメプラゾール

エンドポイント(アウトカム)

3日及び14日目の再出血率,輸血量,入院日数,手術率,死亡率

主な結果と結論

14日までの再出血率はオメプラゾール群 4%,シメチジン群 24%で有意にオメプラゾール群で低下した(P=0.04).また,輸血量はオメプラゾール群で低い傾向にあった.

効果指標値(95%信頼区間)

統計学的解析法:Chi-square test,Fisher exact test

コメント

オメプラゾールの使用量は初期量40mg,その後1日160mg 3日間と本群を比べ多い.

Verhagenらの内的妥当性チェックリスト<スコア基準 はい:1、いいえ:0、不明:0>

治療割り付け:ランダム化されているか 1
治療割り付け:盲検化されているか 0
最も重要な予後因子について群間に差が無いか 0
適格例の基準が決められているか 0
アウトカムの検査者は盲検化されているか 0
ケアの供給者は盲検化されているか 1
患者は盲検化されているか 1
一次エンドポイントの点評価値とばらつきの指標が示されているか 1
治療企図分析(Intention-to-treat analysis)が行われているか 1

総スコア 5

アブストラクトテーブル用記述

オメプラゾールの静注は,内視鏡的止血術を行った消化性潰瘍に対して再出血の予防にシメチジンと比較し有効である.しかし,入院日数,手術率,死亡率には差はなかった.

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