(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

文献ID:S0027862 PMID: 11809181

著者

Huang JQ/Sridhar S/Hunt RH

出典: Lancet/ 359巻, 14-22頁/ 発行年 2002年

研究デザイン

MA(メタ)

エビデンスレベル

レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス

対象者(疾患/病態)

計25研究,NSAID服用 H. pylori陽性患者 817例,同陰性患者 808例,NSAID服用者 385例,同非服用者 276例

サンプルサイズ

21研究,1625例および661例

セッティング

他国多施設

追跡率

不定

予知因子:介入/要因曝露と対照

NSAID服用と非服用,あるいはH. pylori陽性と陰性

エンドポイント(アウトカム)

消化性潰瘍

主な結果と結論

16の研究で,NSAID投与1625例でH. pylori陽性者は陰性者に比べ有意に消化性潰瘍が多かった(341/817[41.7%] 対 209/808[25.9%];オッズ比 2.12[95%CI: 1.68-2.67]).5つの比較研究ではH. pylori感染の有無と関係なく,NSAID服用者は消化性潰瘍の発症率有意に高かった(138/385[35.8%]) 対 23/276[8.3%]).H. pylori陰性者でNSAID非服用者と比較すると,H. pylori陽性のNSAID服用者の消化性潰瘍発症リスク比 61.1(95%CI: 9.98-373)であった.NSAID服用者では,NSAID服用によるリスク(オッズ比 19.4)に加えてH. pylori感染により,消化性潰瘍のリスクは3.53倍となる.H. pylori感染によるリスク(18.1)に加えて,NSAID使用により消化性潰瘍のリスクは3.55倍となる.H. pylori感染とNSAID使用は潰瘍出血をそれぞれ1.79倍と4.85倍に高める.しかしながら,これら2つの因子が存在すると潰瘍出血のリスクは6.13倍に高まる.H. pylori感染とNSAID使用は独立した因子として消化性潰瘍と潰瘍出血のリスクを高め,これら2つの因子には相乗作用がある。H. pylori陰性,NSAID非使用者では消化性潰瘍はまれである.

効果指標値(95%信頼区間)

NSAID服用者でH. pylori陰性者に対する陽性者の消化性潰瘍発生オッズ比 2.12(95%CI: 1.68-2.67).NSAID服用者はH. pyloriの感染の有無にかかわらず非服用者に対し消化性潰瘍発生のオッズ比 6.14(95%CI: 3.82-9.88)(データに基づき算出).

コメント

NSAIDとH. pylori感染は独立した消化性潰瘍の危険因子である.

文献ID:S0027862 PMID: 11809181

著者

Huang JQ/Sridhar S/Hunt RH

出典: Lancet/ 359巻, 14-22頁/ 発行年 2002年

研究デザイン

MA(メタ)

エビデンスレベル

レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス

対象者(疾患/病態)

計25研究,NSAID服用 H. pylori陽性患者 817例,同陰性患者 808例,NSAID服用者 385例,同非服用者 276例

サンプルサイズ

21研究,1625例および661例

セッティング

他国多施設

追跡率

不定

予知因子:介入/要因曝露と対照

NSAID服用と非服用,あるいはH. pylori陽性と陰性

エンドポイント(アウトカム)

消化性潰瘍

主な結果と結論

16の研究で,NSAID投与1625例でH. pylori陽性者は陰性者に比べ有意に消化性潰瘍が多かった(341/817[41.7%] 対 209/808[25.9%];オッズ比 2.12[95%CI: 1.68-2.67]).5つの比較研究ではH. pylori感染の有無と関係なく,NSAID服用者は消化性潰瘍の発症率有意に高かった(138/385[35.8%]) 対 23/276[8.3%]).H. pylori陰性者でNSAID非服用者と比較すると,H. pylori陽性のNSAID服用者の消化性潰瘍発症リスク比 61.1(95%CI: 9.98-373)であった.NSAID服用者では,NSAID服用によるリスク(オッズ比 19.4)に加えてH. pylori感染により,消化性潰瘍のリスクは3.53倍となる.H. pylori感染によるリスク(18.1)に加えて,NSAID使用により消化性潰瘍のリスクは3.55倍となる.H. pylori感染とNSAID使用は潰瘍出血をそれぞれ1.79倍と4.85倍に高める.しかしながら,これら2つの因子が存在すると潰瘍出血のリスクは6.13倍に高まる.H. pylori感染とNSAID使用は独立した因子として消化性潰瘍と潰瘍出血のリスクを高め,これら2つの因子には相乗作用がある。H. pylori陰性,NSAID非使用者では消化性潰瘍はまれである.

効果指標値(95%信頼区間)

NSAID服用者でH. pylori陰性者に対する陽性者の消化性潰瘍発生オッズ比 2.12(95%CI: 1.68-2.67).NSAID服用者はH. pyloriの感染の有無にかかわらず非服用者に対し消化性潰瘍発生のオッズ比 6.14(95%CI: 3.82-9.88)(データに基づき算出).

コメント

NSAIDとH. pylori感染は独立した消化性潰瘍の危険因子である.

文献ID:S0027862 PMID: 11809181

著者

Huang JQ/Sridhar S/Hunt RH

出典: Lancet/ 359巻, 14-22頁/ 発行年 2002年

研究デザイン

MA(メタ)

エビデンスレベル

レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス

対象者(疾患/病態)

計25研究,NSAID服用 H. pylori陽性患者 817例,同陰性患者 808例,NSAID服用者 385例,同非服用者 276例

サンプルサイズ

21研究,1625例および661例

セッティング

他国多施設

追跡率

不定

予知因子:介入/要因曝露と対照

NSAID服用と非服用,あるいはH. pylori陽性と陰性

エンドポイント(アウトカム)

消化性潰瘍

主な結果と結論

16の研究で,NSAID投与1625例でH. pylori陽性者は陰性者に比べ有意に消化性潰瘍が多かった(341/817[41.7%] 対 209/808[25.9%];オッズ比 2.12[95%CI: 1.68-2.67]).5つの比較研究ではH. pylori感染の有無と関係なく,NSAID服用者は消化性潰瘍の発症率有意に高かった(138/385[35.8%]) 対 23/276[8.3%]).H. pylori陰性者でNSAID非服用者と比較すると,H. pylori陽性のNSAID服用者の消化性潰瘍発症リスク比 61.1(95%CI: 9.98-373)であった.NSAID服用者では,NSAID服用によるリスク(オッズ比 19.4)に加えてH. pylori感染により,消化性潰瘍のリスクは3.53倍となる.H. pylori感染によるリスク(18.1)に加えて,NSAID使用により消化性潰瘍のリスクは3.55倍となる.H. pylori感染とNSAID使用は潰瘍出血をそれぞれ1.79倍と4.85倍に高める.しかしながら,これら2つの因子が存在すると潰瘍出血のリスクは6.13倍に高まる.H. pylori感染とNSAID使用は独立した因子として消化性潰瘍と潰瘍出血のリスクを高め,これら2つの因子には相乗作用がある。H. pylori陰性,NSAID非使用者では消化性潰瘍はまれである.

効果指標値(95%信頼区間)

NSAID服用者でH. pylori陰性者に対する陽性者の消化性潰瘍発生オッズ比 2.12(95%CI: 1.68-2.67).NSAID服用者はH. pyloriの感染の有無にかかわらず非服用者に対し消化性潰瘍発生のオッズ比 6.14(95%CI: 3.82-9.88)(データに基づき算出).

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NSAIDとH. pylori感染は独立した消化性潰瘍の危険因子である.

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