(旧版)女性下部尿路症状診療ガイドライン

 
はじめに

方法

本ガイドラインは,日本排尿機能学会の推薦による委員(別掲)が関与して,論文の収集・精読とメール連絡および委員会会議での委員の意見交換によって作成した。各項目の本文は担当委員が原案を書き,それを委員会で審議・修正して委員の合意に基づいて試案を作成し,日本排尿機能学会理事の校閲と同学会ホームページへの公開によってパブリックコメントを得た。また,日本泌尿器科学会診療ガイドライン評価委員会ならびに同理事会,日本女性骨盤底医学会役員会による校閲後,両学会の推薦を得た。
論文の収集は2011 年8 月にPubMed またはMEDLINE を用いて2002 年から2011年の論文を検索した(Epub に掲載されていたものを含む)。検索のキーワードの選定は各項目の担当委員が行った。日本語の論文は同じキーワードを用いて同じ期間について医学中央雑誌で検索した。得られた論文の中から証拠のレベルの高い論文を選択し,必要に応じて検索論文からさらに孫引きした論文やその他の関連論文(2001 年以前および2012 年以降の論文を含む)も採用した。
成書としては,わが国の既存のガイドライン1-8)に加え,米国泌尿器科学会(AUA)と欧州泌尿器科学会(EAU)の尿失禁に関するガイドライン9,10),および International Consultation on Incontinence(ICI)の報告(4th Edition 2009)11)も参照した(これらの成書は,各章の本文で改めて引用せずに言及することがある)。成書に引用・評価された論文は,その記述内容の妥当性を確認した上で,特に重要な論文だけを引用した。
論文のレベルは,主に治療の論文について評価した。「診療ガイドライン作成の手引き2007」12)を参考として,論文のレベル(表1)とそこから導かれる根拠のレベル(表2)および推奨のグレード(表3)を定めた。推奨のグレードは根拠のレベルに,効果の大きさ,適用性,副作用などの治療の特性を加味し,委員の議論と合意を反映させて定めた(Consensual recommendation)。なお,本ガイドラインは2〜3年後を目安に見直しを行う予定である。


 

 
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