(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011

 
 
5章 治療
4b.薬物療法:向精神薬などの精神科的治療

5.抗不安薬
arrow 抗うつ薬以外にはアルプラゾラム*エビデンスIIa 推奨度C)などの抗不安薬は,疼痛と睡眠障害の改善に有効である。アルプラゾラムも副作用として眠気などがあるため,当初は就眠前に処方するほうが安全である。よく知られていることだが,睡眠障害が疼痛を悪化させることが多くの症例で認められるため,睡眠障害の改善のためにもアルプラゾラムは有効である12)。しかし抗不安薬を疼痛の軽減目的で処方すると精神的依存を引き起こすことが多いため,抗うつ薬の併用が必要であり,抗不安薬はなるべく早い時期に投薬を中止したほうが依存形成を抑制できる。特に高齢者の場合は認知機能障害を起こすことがあるため,注意を要する。

 

 
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