(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011
4章 鑑別診断
2.線維筋痛症と整形外科的疾患の鑑別
2.線維筋痛症と整形外科的疾患の鑑別
6.線維筋痛症に随伴するしびれの原因
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線維筋痛症は高頻度(約60%)に上肢,下肢のしびれを呈する。しびれの原因は不明なものもあるが詳細な診察によって原因を特定できるものも多い。以下上肢,下肢に分類し,しびれの原因について述べる。 |
上肢のしびれの原因 | |
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上肢のしびれは原因不明のものも存在するが,頸椎疾患のみならず,胸郭出口症候群,絞扼性神経障害(手根管症候群,肘部管症候群等)が複合して出現している場合がある。この場合各々の病気の程度は軽くとも,いわゆるdouble crush,triple crush状態を呈し強い自覚症状を呈する。 |
下肢のしびれの原因 | |
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下肢のしびれも同様に腰部疾患のみならず梨状筋症候群,足根管症候群等が複合してしびれを増強している場合が多い。 |
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(表4)にしびれを呈する主な疾患を列記する。 |
表4 ![]() ![]() |