(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011

 
 
4章 鑑別診断
1.線維筋痛症とリウマチ性疾患の鑑別

8.間質性膀胱炎
概要
arrow 間質性膀胱炎は膀胱間質の原因不明の慢性炎症で,進行すると膀胱が萎縮する難治性の疾患である。米国においては間質性膀胱炎の約10%に線維筋痛症を合併すると言われており,日本でも専門施設では同等の比率と言われている。線維筋痛症を合併した間質性膀胱炎は全例女性であり,平均年齢は56歳,平均罹病期間は12年であった。症状は昼夜をわかたぬ頻尿や尿意切迫感,膀胱とその周辺の疼痛である。排尿により一時的に軽快する。細菌性膀胱炎とは異なり抗菌薬が効かない。治療は水圧治療,抗炎症薬,抗うつ薬,抗ヒスタミン薬,膀胱内注入療法,運動療法が勧められる19)。泌尿器科での対応も徐々に進歩している。
合併を考えるポイント
arrow 通常の尿検査では異常がなく,また,抗菌薬投与によっても改善しない場合は間質性膀胱炎を考えてゆかねばならない。

 

 
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