(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011
2章 本邦線維筋痛症の臨床疫学像
5.本邦線維筋痛症の発症様式
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全国疫学調査(2004年)で得られた本邦線維筋痛症(n=250)の検討では,急性発症が21.7%,亜急性発症は32.7%,潜行性発症は27.5%,不明が18.1%であり,半数以上が何らかの誘因を契機に比較的急速に発症することが確認された。誘因として,何らかの手術歴を有するものが39.0%,外傷歴は16.9%であった。手術歴のうち腹部手術が36.0%,婦人科的手術が19.6%,脊椎の手術が5.2%であり,外傷は54%が脊椎外傷であった(表5)。 |
表5 ![]() ![]() |
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厚生労働省研究班調査 2004(n=254)
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