(旧版)腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2011
前文
3 診療ガイドライン作成手順
3 診療ガイドライン作成手順
3.1 基本的な考え方
わが国に先駆け,北米脊椎学会(North American Spine Society:NASS)が2006年4月までの臨床論文を渉猟し,EBMに基づいてレビューした結果を「North American Spine Society. Evidence-based clinical guidelines for multidisciplinary spine care. Diagnosis and treatment of degenerative lumbar spinal stenosis」(以下NASSガイドライン)として公表し発刊している(2007年1月)4).日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会ではその担当者から日本語訳の許可を得て,そのダイジェストを「腰部脊柱管狭窄症NASSクリニカルガイドラインダイジェスト」として2010年4月に刊行した5).本ガイドライン策定委員会では,NASSクリニカルガイドラインにて提示されたクリニカルクエスチョンを吟味,取捨選択,修正しわが国の実情にあった本ガイドラインのクリニカルクエスチョンを選定した.