(旧版)関節リウマチ診療ガイドライン 2014
第2章 関節リウマチ診療ガイドライン2014 |
bDMARD(生物学的製剤)7
CQ59 | アバタセプトはRAの疾患活動性制御に有効か? | |
CQ60 | アバタセプトはRAの関節破壊制御に有効か? | |
CQ61 | アバタセプトはRAの機能障害制御に有効か? | |
CQ62 | アバタセプトはRA患者に使用した際,有害事象による薬剤中止を増加させるか? | |
CQ63 | アバタセプトはRA患者に使用した際,重篤な有害事象を増加させるか? | |
CQ64 | アバタセプトはRA患者に使用した際,感染症を増加させるか? | |
CQ65 | アバタセプトはRA患者に使用した際,死亡を増加させるか? | |
推奨20 | 疾患活動性を有するRA患者に対してアバタセプト投与を推奨する。ただし個々の患者のリスクとベネフィットを勘案して適応を決めるべきである。 | |
推奨の強さ:強い 同意度:4.94 |
解説 CQ59〜65
アバタセプトは従来のサイトカインをターゲットにした薬剤とは作用機序が異なり,抗原提示細胞とT細胞間の共刺激シグナルを阻害することでT細胞の活性化を調節し,下流の炎症性サイトカインやメディエーターの産生を抑制する薬剤(T細胞副刺激モジュレーター(T-cell co-stimulation modulator)と呼ばれる)として,米国では2005年に認可され,わが国では5番目のbDMARD(生物学的製剤)として2010年に認可され使用できるようになった。
また,bDMARD(生物学的製剤)のなかでの製剤選択および症例選択はいまだ検討中の課題であり,また安全性に関するエビデンスレベルは有効性に関するエビデンスと比べいまだ十分とはいえず,個々の患者のリスクとベネフィットを勘案して適応を慎重に決定するべきであることを強調したい。
References 1
▶CQ作成時の基本となったシステマティックレビュー
References 2
▶追加解析に用いた文献など
1) | なし |