有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
III.方法
8. 外部評価
本ガイドラインはドラフトの段階で、研究班に所属していない泌尿器科医5人(うち、日本泌尿器科学会からの推薦者2人)及び関連分野(総合診療、公衆衛生など)4人に外部評価を依頼した。外部評価の結果に基づき、追加・修正を行った。外部評価にご協力頂いた方々の氏名は、謝辞に記載した。
がん検診にかかわる研究者、実務担当者、一般の方々などを対象とした前立腺がん検診ガイドライン公開フォーラムを2007年9月10日に国立がんセンター国際交流会館にて開催した。開催に先立ち、ガイドライン・ドラフトをホームページ「科学的根拠に基づくがん検診推進のページ」(http://canscreen.ncc.go.jp/)に公開する予定であったが、文献レビュー委員会に参加協力した委員との間に、考察の「3.推奨決定に至る論点」について記載内容に同意が得られなかったため、フォーラム参加の事前登録者のみに送付した。
前立腺がん検診ガイドライン公開フォーラムでは、研究班よりガイドライン作成手順の説明を行った上で、前立腺がん検診ガイドライン・ドラフトについて概説した。さらに、日本泌尿器科学会からの推薦1人(香川大学医学部泌尿器科 筧善行氏)が指定発言を行い、参加者116人を含め、意見交換を行った。外部評価及び公開フォーラムで寄せられた意見は、明確な根拠が提示され、追加・補足の必要性がガイドライン作成委員会で承認された場合には、本ガイドラインに反映させ、記載の追加や修正を行った。その他の意見については、ガイドラインの普及や今後の評価の改善に反映させるための参考資料とした。外部評価者及び公開フォーラムにおける指定発言者に対しては、質問・意見に対する回答を送付すると共に、前立腺がん検診ガイドライン完全版を送付した。