有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
III.方法
4. 文献検索
現状の診断・治療技術の評価を勘案し、MEDLINE、英国ヨーク大学のCenter for Reviews and Dissemination(http://www.york.ac.uk/inst/crd/index.htm)におけるDatabase of Abstracts of Reviews of Effects(DARE)とHealth Technology Assessment(HTA)Database、医学中央雑誌を中心に、1985年1月から2006年9月に至る関連文献を抽出した。この他に、前立腺がん検診の関連雑誌である、日本泌尿器科学会雑誌、日本がん検診・診断学会雑誌についてハンド・サーチを行った。
前立腺がん検診による死亡率減少効果の評価には直接的、あるいは間接的証拠となりうる論文を採用し、臨床上の診断や治療の効果に関する論文は対象外とした。文献の採用・除外条件は以下のとおりである。ただし、除外条件に相当した論文であっても、他に根拠となる文献がない場合などは、採用することもありうる。その判断は、ガイドライン作成委員会や文献レビュー委員会で協議の上、採否を決定した。また、ガイドライン作成中に公表された直接的証拠の採用は、証拠のレベルの判断に影響がありうるものについては、ガイドライン作成委員会や文献レビュー委員会で協議の上、採否を決定した。
- 原著のみを対象とし、総説、レター、その他の報告や資料、私信などは除外する。ただし、メタ・アナリシスを含む系統的総括は検討対象とする。
- 学会等のガイドライン関連の論文、国家機関・学会などの年報、統計集等は除外する。
- 原則として無症状者を対象として検討したものに限定し、有症状者(外来受診者など)は除外する。
- 発見率(数)に関する論文は除外する。特定の検診の実施及び未実施群の発見率(数)の比較検討も該当する。
- 抄録のないものは除外する。