(旧版)科学的根拠に基づく「快適な妊娠出産のためのガイドライン」
Research Question
RQ12 新生児の蘇生
議論・推奨への理由(安全面を含めたディスカッション)
新生児の蘇生法は標準化されたものがなかったが、consensus 2005に基づく日本版新生児心肺蘇生講習会が平成18年度から試行され、平成19年度より定期的に開かれる予定である。したがってこれを新生児蘇生の標準として行うことを推奨する。
上記の日本版新生児蘇生講習会の講習を受けたスタッフが出産に立ち会うことが望ましい。
新生児搬送の基準は日本助産師会作成の助産所業務ガイドラインに記載された搬送の基準に準ずる。搬送用の携帯保育器があると望ましい。
二次、三次病院へ新生児の搬送を必要とする場合、家族特に母親への対応については次のような配慮が必要である。新生児の状態が重篤であっても搬送前に母親とあわせること、可能であれば母親が新生児に触れ、抱きしめる時間を持つこと。搬送前の新生児の状況について母親を含めた家族に正確で配慮のある説明をすること。母親が退院した後も質問があれば出産した施設を訪れてよいこととその連絡方法を伝えておくこと。また、搬送された児が亡くなった場合、周産期の死亡の経験者の自助グループの連絡先などを伝えること。
![]() |
リサーチクエスチョン一覧へ戻る |