(旧版)科学的根拠に基づく「快適な妊娠出産のためのガイドライン」
Research Question
RQ12 新生児の蘇生
科学的根拠(文献内容のまとめ)
Consensus 2005に基づいた日本版新生児心肺蘇生法講習会解説書は平成18年度に試行されているガイドラインの講習会用の解説書であり、ILCORのCARDIOPULMONARY RESUSCITATION AND EMERGENCY CARDIOVASCULAR CARE: Part 13: Neonatal Resuscitation Guidelinesに準じている。
社団法人日本助産師会の助産所業務ガイドライン第三版は平成13・14年度厚生労働科学研究(主任研究者:青野敏博「助産所における安全で快適な妊娠・出産環境の確保に関する研究」)で出されたガイドラインに、日本助産師会各県支部から聴取した会員の意見を整理し、助産所部会役員および本部役員で検討した修正案を、再度、研究でガイドラインを作成した産婦人科医師および小児科医師が検討修正したものである。
AAP/AHAの新生児蘇生テキストブックでは児の観察を要する際にも両親が児に面会し、触れたり抱いたりすることを勧めている。またNICUに搬送された場合でも両親が自由に面会できるようにすべきだとしている。
特定非営利活動法人 SIDS家族の会による幼い子を亡くした家族へのケアとSIDS危険因子に関する遺族・産婦人科・小児科・保育園へのアンケート調査結果では、ケア・サポートの質として明確で十分な、配慮ある説明をすること、退院後のケア、及び心のケアについて紹介することをあげている。退院後のケアではまた病院を訪れて質問できるようにしておくことの必要性にも触れている。これは亡くなった子の家族へのアンケートであるが、新生児期に疾患をもちNICUへ搬送された児の家族に対しても重要な意味があると思われる。
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