(旧版)不整脈の非薬物治療ガイドライン(2006年改訂版)

 
III.心臓ペースメーカー

 
(5)過敏性頸動脈洞症候群・神経調節性失神

Class I:
  1. 過敏性頸動脈洞症候群で反復する失神発作があり,洞結節機能や房室伝導を抑制する薬剤を使用することなく,頸動脈圧迫により長い心停止が誘発される場合
Class IIa:
  1. 神経調節性失神で反復する失神発作があり,head-up tilt試験により心拍抑制反応が認められる場合
  2. 心抑制反応を伴う嚥下性失神などの失神で,著しく生活が制限される場合
Class III:
  1. Head-up tilt試験により心拍抑制反応が認められるが症状のない場合

反復する失神発作を有し,頸動脈洞圧迫94)やhead-up tilt試験95,96,97,98,99,100,101,102,103,104,105,106,107,108,109)により長い心停止(参考値:心室停止>3秒)や明らかな心拍抑制反応を認める場合は,ペースメーカーにより症状を改善することが期待されるが,血圧低下が失神の主因であることも多いので注意が必要である.

 

 
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