(旧版)大腸癌治療ガイドライン
II.治療法の種類と治療方針の解説
8.大腸癌手術後のサーベイランス
1)大腸癌治癒切除(根治度A)後の再発に関するサーベイランス
以下のサーベイランスが推奨される。 | |
1. | Stage 0:切除断端に癌が陰性であれば,サーベイランスは不要である。しかし,切除断端の評価が困難な場合は,半年から1年後に大腸内視鏡検査を行い,局所再発の有無を調べる。 |
2. | Stage I:pSM癌のサーベイランスは省略し得る。 pMP癌のサーベイランスはStage IIに準ずる。 |
3. | Stage II,Stage III:サーベイランス期間は術後5年間をめやすとする。 術後3年以内はサーベイランス間隔を短めに設定する。 |
4. | 直腸癌では肺転移再発と局所再発にも留意する。 |
5. | 肺転移再発例の5%は術後5年以降に出現する。 |
6. | 吻合部再発のサーベイランスは術後3年までをめやすとする。 |
2)大腸癌根治度B切除後および再発巣切除後のサーベイランス
Stage IIIのサーベイランスに準ずる。 |
3)異時性多発癌のサーベイランス
大腸内視鏡検査または注腸造影検査によるサーベイランスを行う。 |