(旧版)大腸癌治療ガイドライン
II.治療法の種類と治療方針の解説
5.化学療法
2)切除不能転移・再発大腸癌に対する化学療法
・ | 切除不能と判断された転移・再発大腸癌の予後は約8ヶ月と報告され,現状では治癒させることができない。 |
・ | 化学療法の目標は腫瘍増大を遅延させて症状コントロールを行うことである。 |
・ | PS0〜2の症例を対象とした第III相試験において,抗がん剤を用いない対症療法と比較し化学療法群に生存期間の有意な延長が検証された69),70)。 |
【適応基準】
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PS0〜2症例 |
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各種臓器機能が保たれている |
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転移・再発巣が画像にて確認可能 |
・ | 国内外の第III相試験により,生存期間の延長が検証され,国内で使用可能な治療レジメンは以下の通りである。 | ||||||||||
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