(旧版)大腸癌治療ガイドライン

 
II.治療法の種類と治療方針の解説

 
3.血行性転移の治療方針
1)肝転移の治療方針
肝転移の治療には,肝切除,化学療法および熱凝固療法がある。
根治切除可能な肝転移には肝切除が推奨される。
肝切除術には系統的切除と部分(非系統的)切除がある。


【肝切除の適応基準】
1 耐術可能
2 原発巣が制御されているか,制御可能
3 肝転移巣を遺残なく切除可能
4 肝外転移がないか,制御可能
5 十分な残肝機能
切除不能な肝転移で全身状態が一定以上に保たれる場合(PS0〜2)は,肝動注療法,全身化学療法を単独または併用を考慮する。
熱凝固療法にはマイクロ波凝固壊死療法(MCT:microwave coagulation therapy)とラジオ波組織熱凝固療法(RFA:radio-frequency ablation)がある。
全身状態が不良な場合(PS≧3)は適切な対症療法(BSC:best supportive care)を行う。

 

 
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