(旧版)大腸癌治療ガイドライン

 
II.治療法の種類と治療方針の解説

 
2.Stage IV大腸癌の治療方針

Stage IV大腸癌では以下のいずれかの同時性遠隔転移を伴う。
  肝転移,肺転移,腹膜播種,遠隔リンパ節転移,その他(骨,脳,副腎,脾,等)。
遠隔転移巣ならびに原発巣がともに切除可能な場合には,遠隔転移巣の切除を考慮する。その際,原発巣には根治切除を行う。
遠隔転移巣が切除可能であるが原発巣の切除が不可能な場合は,原発巣および遠隔転移巣の切除は行わず,他の治療法を選択する。
遠隔転移巣の切除は不可能であるが原発巣切除が可能な場合は,原発巣の臨床症状や原発巣が有する予後への影響を考慮して,原発巣切除の適応を決める。それ以外では原発巣切除は必ずしも必要ではない。
遠隔転移臓器が一臓器の場合は,その後の治療を考慮するうえで原発巣を切除することが望ましい。


 

 
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