有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

 
添付書類4:肺がん検診のエビデンステーブル

 
胸部X線に関する症例対照研究
No 著者 発表年 検診方法 対象数 対象集団の特性 対象集団の
設定条件
評価指標 評価指標の把握 結果
33 Ebeling K 1987 70mmの胸部X線間接撮影、2年に1回 ケース群 130人
コントロール群
260人(controlA)
260人(controlB)
診断時70歳未満の男性 ベルリンの1地区、controlAは地区住民から、controlBは病院受診者(主として外科救急)から、性・年齢でマッチ 肺癌による死亡例と対照例での検診受診の比較 がん登録
検診記録
診断以前の2年間に検診受診することの肺癌死亡への相対危険度はcontrolAを用いた場合0.88、controlBでは1.09、いずれも有意差なし。
34 Berndt R 1990 70mmの胸部X線間接撮影、2年に1回 ケース群 278人
コントロール群 967人
60歳未満の男女、診断以前の10年間に1回以上検診受診している ベルリンの3地区、controlは地区、性、年齢でマッチ 肺癌による死亡例と対照例での検診受診の比較 がん登録
検診記録
診断以前の2年間に検診受診することの肺癌死亡への相対危険度は喫煙補正なしで0.83、喫煙補正して0.93、いずれも有意差なし。
35 Nakayama T 2002 胸部X線写真 ケース群 121人
コントロール群 536人(1対3-5)
ケース群 121人(高リスク群の男性91人/非喫煙者である女性30人)/コントロール群 536人
1992年から1997年に肺がんで死亡した40歳から79歳(未就労者あるいは自営業者が対象となる検診)
群馬県 肺がん死亡のオッズ比(喫煙歴調整あり) 死亡証明書
カルテ
肺がん検診受診時期別にみると、診断の12ヶ月前と36ヶ月前では、喫煙歴調整ORsは、0.68と0.70で差はない。喫煙歴調整ORsは、男性では、0.74、女性では0.47となった。
年1回の胸部単純写真による肺癌検診により、肺癌の中で腺癌による肺癌死の20-30%が防げる可能性が示唆された。

 

 
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