有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

 
IV.結果

 
2. 検診方法の証拠

2)低線量CT
検査の概要

検診におけるCTとは、低線量CTを意味する。通常線量でのCTは放射線被曝の問題から検診には適さないと考えられている。従って、通常線量でのCTに関しては本項では扱わない。
撮影方法としては、シングル・ディテクターCTあるいはマルチ・ディテクターCTによって、1回の呼吸停止下に全肺野を撮影することを原則とする。CTの撮影条件と再構成条件を表11(肺癌取扱い規約改訂第6版より抜粋)として例示した。読影はフィルム、CRT、液晶モニターのいずれでも可能である。同取扱い規約によると、読影は二重読影とし、可能な限り、CT検診過去画像との比較読影が望ましいとされている。

表11 低線量CT検診におけるCTの撮影・再構成条件
低線量CTの種類  シングル・ディテクター  マルチ・ディテクター(4列)
管電圧(kV) 120-140 120
管電流(mA) 20-50 10-30
コリメーション(mm) 10 2-5
ヘリカルピッチ 2 3, 5.5
再構成間隔(mm) 10 2-8
(肺癌取扱い規約 改訂第6版より抜粋)

 

 
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