(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
CQ2 化学療法
CQ3-1 局所進行切除不能膵癌に対し化学放射線療法は有効か?
【明日への提言】
PS良好で,照射野設定が広くならない(15×15cm以下)局所進行切除不能膵癌に対しては,外部照射で総線量50Gy以上の化学放射線療法が現状では標準治療と考えられる。治療法選択の際,主に生存期間について議論されることが多いが,化学放射線療法では,局所制御による疼痛緩和が期待できることも利点の一つである。治療方針決定の際には患者に化学放射線療法について説明すべきである。