(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
序
7.文献レベルの分類法と推奨度
日本癌治療学会より示された「診療ガイドラインの作成の手順 ver. 4.3」(福井次矢)をもとに行った。
1.「エビデンスのレベル」分類:質の高いものから
I | システマティックレビュー/メタアナリシス | |
II | 1つ以上のランダム化比較試験による | |
III | 非ランダム化比較試験による | |
IV | 分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究による) | |
V | 記述研究(症例報告やケースシリーズ)による | |
VI | 患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見 |
2.推奨度分類
○勧告の強さの決め方:以下の要素を勘案して総合的に判断する
1.エビデンスのレベル
2.エビデンスの数と結論のばらつき
(同じ結論のエビデンスが多ければ多いほど,そして結論のばらつきが小さければ小さいほど勧告は強いものとなる。必要に応じてメタアナリシスを行う)
3.臨床的有効性の大きさ
4.臨床上の適用性
5.害やコストに関するエビデンス
○勧告の強さの分類:勧告の記述にはその強さを括弧内に明示する。
A.行うよう強く勧められる
B.行うよう勧められる
C.行うよう勧めるだけの根拠が明確でない
D.行わないよう勧められる