(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ5 リハビリテーション
Clinical Question | 推奨度 | 推奨文 | ||
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発生予測 | CQ 5.1 | 慢性期脊髄損傷者の褥瘡発生にはどのような要因があるか | B | 褥瘡の病歴がある場合,再発に注意することが勧められる。 |
発生前ケア | CQ 5.2 | 脊髄損傷者の褥瘡予防にはどのような方法が有効か | C1 | 接触圧を確認しながら指導してもよい。 |
CQ 5.3 | 高齢者の座位における褥瘡予防においては,どのようなクッションを用いるとよいか | B | 高齢者には脊髄損傷者に使用される体圧再分散クッションを使用することが勧められる。 | |
CQ 5.4 | 連続座位時間を制限してもよいか | B | 自分で姿勢変換ができない高齢者は,連続座位時間の制限をしたほうがよい。 | |
CQ 5.5 | 座位姿勢変換はどのくらいの間隔で行えばよいか | C1 | 自分で姿勢変換ができる場合には,15 分ごとに姿勢変換を行ってもよい。 | |
CQ 5.6 | 座位姿勢を考慮することは有効か | C1 | 座位姿勢のアライメント,バランスなどを考慮してもよい。 | |
CQ 5.7 | 円座を用いることは有効か | D | 円座は用いないよう勧められる。 | |
CQ 5.8 | 筋萎縮に対して,どのような物理療法があるか | C1 | 電気刺激療法を行ってもよい。 | |
CQ 5.9 | 関節拘縮に対して,どのような運動療法があるか | C1 | 他動運動を行ってもよい。 | |
CQ 5.10 | 骨突出部にマッサージをしてよいか | D | 骨突出部へのマッサージは,行わないよう勧められる。 | |
発生後ケア | CQ 5.11 | 浅い褥瘡を有する患者では,車いす座位生活を維持するにはどのような方法があるか | C1 | 適切な座位姿勢,クッションの選択,そして座位時間の制限を行ってもよい。 |
保存的 療法 |
CQ 5.12 | 感染を有する褥瘡に対して,どのような物理療法を行ったらよいか | C1 | 水治療法を行ってもよい。 |
CQ 5.13 | 壊死組織を有する褥瘡に対して,どのような物理療法を行ったらよいか | C1 | 水治療法ならびにパルス洗浄・吸引を行ってもよい。 | |
CQ 5.14 | 創の縮小をはかる場合,どのような物理療法を行ったらよいか | B | 電気刺激療法が勧められる。 | |
C1 | 近赤外線療法,超音波療法,電磁波刺激療法を行ってもよい。 |