(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ13 QOL・疼痛

【CQ 13.2】
どのような褥瘡に痛みの評価を行うとよいか

【推奨文】
すべてのステージの褥瘡において評価してもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
急性期病院,長期ケア施設,在宅のステージII,III,IVの褥瘡を持つ患者32名を対象とした横断研究において,褥瘡を持つ患者の75%が緩やかな痛みを,18%が耐えがたい痛みを感じているという報告がある1)。急性期病院においてステージI〜IVの褥瘡を持つ患者44名へのインタビューの結果,VAS(visual analog scale)と褥瘡のステージは相関(r=0.37, P<0.01)するという横断研究があり2),褥瘡が深いほど痛みが強いといえる。ただし,浅い褥瘡であっても痛みがあることが報告されている1)。したがって,すべての褥瘡において痛みを評価してもよい。

【文献】
1) Szor JK, Bourguignon C:Description of pressure ulcer pain at rest and at dressing change. J Wound Ostomy Continence Nurs, 26(3):115-120, 1999. (レベルV)
2) Dallam L, Smyth C, Jackson BS, et al:Pressure ulcer pain:assessment and quantification. J Wound Ostomy Continence Nurs, 22(5):211-218, 1995. (レベルV)


 

 
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