(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ10 体圧分散用具

【CQ 10.6】
在宅療養者にどのような体圧分散マットレスを使用すると介護者の負担軽減に有効か

【推奨文】
自動体位変換機能付エアマットレスを使用してもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
在宅療養者または長期療養施設入所者を対象とした自己対照試験がある1)。自動体位変換機能付エアマットレスは,利用者にとって普段の寝具とくらべて快適性に差がなく,夜間の睡眠の質は有意に良かったと報告されている(p=0.024)。また,使用4週間中の褥瘡発生は17名中1名であった。わが国の自己対照試験では,精神的介護負担が軽減され,使用2週間中に褥瘡発生もみられなかった2)
在宅療養者の快適性・夜間の睡眠の質,および介護者の負担軽減のためには,自動体位変換機能付エアマットレスを使用してもよいといえるが,あくまでも体位変換を支援するものであり,定期的な介護者による体位変換が必要である。

【文献】
1) Melland HI, Langemo D, Hanson D, et al:Clinical evaluation of an automated turning bed. Orthop Nurs, 18(4):65-70, 1999.(レベルIII)
2) 二村芽久美, 須釜淳子, 真田弘美, ほか:縦エアセルマットレスにおける自動体位変換機能の評価:在宅療養高齢者における体圧分散と介護負担に対する効果. 老年看護学, 10(2):62-69, 2006.(レベルIII)


 

 
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