(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ8 スキンケア

予防ケア
【CQ 8.3】
仰臥位手術患者の場合,褥瘡発生予防にどのようなスキンケアを行うとよいか

【推奨文】
仙骨部にポリウレタンフィルムドレッシング材の貼付を行ってもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
仰臥位手術患者を対象に,ポリウレタンフィルムドレッシング材貼付の有無による術後褥瘡発生率を比較したランダム化比較試験が1編ある1)。非貼付群103名中22名に術後褥瘡発生を認めたが,貼付群では98名中10名であり,発生率に有意な差を認めた(p=0.049)。ただし,両群のBMIは標準であることから,骨突出が著明な対象者における効果は言及できない。
以上より,仙骨部にポリウレタンフィルムドレッシング材の貼付を行ってもよいとして推奨度C1とした。ただし使用時には保険適応がないことを考慮すること。

【文献】
1) Imanishi K, Morita K, Matsuoka M, et al:Prevention of postoperative pressure ulcer by a polyurethane film patch. J Dermatol, 33(3):236-237, 2006.(レベルII)


 

 
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