(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ6 発生予測

【CQ 6.5】
小児の患者には,どのようなリスクアセスメント・スケールを用いるとよいか

【推奨文】
ブレーデンQスケールを使用してもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
ブレーデンQスケールによる予測妥当性の検討が前向きコホート研究1)により行われている。入院中の小児急性疾患322人(生後21日から8歳)に対し,予測妥当性やカットオフポイントについての検討がなされている。カットオフ値16以下のときの感度88.0%,特異度58.0%,陽性的中率15%,陰性的中率98%,陽性尤度比2.11であり,16点をカットオフポイントとしている。ブレーデンQスケールの実効性は,成人の場合の評価に用いるブレーデンスケールの報告と同等であることを支持している。
ブレーデンQスケールは,WOCNのガイドライン2)において,小児用リスクアセスメントツールとして採用されている。

【文献】
1) Curley MAQ, Razmus IS, Roberts KE, et al:Predicting pressure ulcer risk in pediatric patients:The Braden Q Scale. Nurs Res, 52(1):22-33, 2003.(レベルIV)
2) Wound Ostomy and Continence Nurses Society: Guideline for Prevention and Management of Pressure Ulcers, 4, WOCN Society, Mount Laurel, NJ, 2010.


 

 
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