(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ5 リハビリテーション
【CQ 5.11】
浅い褥瘡を有する患者では,車いす座位生活を維持するにはどのような方法があるか
【推奨文】
適切な座位姿勢,クッションの選択,そして座位時間の制限を行ってもよい。
【推奨度】 C1
浅い褥瘡を有する患者では,車いす座位生活を維持するにはどのような方法があるか
【推奨文】
適切な座位姿勢,クッションの選択,そして座位時間の制限を行ってもよい。
【推奨度】 C1
【解説】
褥瘡がある場合の座位生活の工夫については,症例報告が1編とガイドラインがある。症例報告1)では,高齢者施設で尾骨部に浅い褥瘡を有する3症例に対して,リハビリテーション専門職が運動学に基づいて褥瘡部に負荷をかけない座位姿勢やクッションを選択した結果,車いす座位生活を維持しながら褥瘡が治癒した。また,NPUAP/EPUAPガイドラインでは,褥瘡を保有する患者の褥瘡部を評価しながら,適切なクッション選択や座位時間の制限,褥瘡部に圧迫をかけない座位姿勢の維持などによって車いす座位が行える条件が記載されている2)。これらより推奨度C1とした。
【文献】