(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ5 リハビリテーション
【CQ 5.4】
連続座位時間を制限してもよいか
【推奨文】
自分で姿勢変換ができない高齢者は,連続座位時間の制限をしたほうがよい。
【推奨度】 B
連続座位時間を制限してもよいか
【推奨文】
自分で姿勢変換ができない高齢者は,連続座位時間の制限をしたほうがよい。
【推奨度】 B
【解説】
整形外科2病棟に入院した高齢者57名を対象として,ベッド近くに置いたいすに座位をとる時間を制限するか否かについてランダム化比較試験を行った1)。連続座位時間を時間以下に制限する場合と,しない場合とでは,制限したほうが有意に褥瘡発生率が低かった(P<0.001)。また,同一文献を使用し推奨度BとしたNPUAP/EPUAPガイドラインでは,座位時間は制限されるべきと記載しているが,具体的時間には言及していない2)。
これらより,具体的な制限時間は示さず,座位姿勢の時間制限をしたほうがよいという表現にとどめ,推奨度Bとした。
【文献】