(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ2 ドレッシング材
【CQ 2.13】
壊死組織がある場合,どのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
外科的デブリードマン,壊死組織除去作用を有する外用薬の使用がむずかしい場合には,皮下組織に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェルを用いてもよい。
【推奨度】 C1
壊死組織がある場合,どのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
外科的デブリードマン,壊死組織除去作用を有する外用薬の使用がむずかしい場合には,皮下組織に至る創傷用ドレッシング材のハイドロジェルを用いてもよい。
【推奨度】 C1
【解説】
壊死組織除去作用に関する論文には,ハイドロジェルとデキストラノマーとのランダム化比較試験が1編1)あり,壊死組織の除去率では有意差を認めていないため,推奨度はC1とした。ほかには,臨床的に感染を有し,壊死組織除去の必要なステージII,IIIの褥瘡に対してハイドロジェルにエンドペプチダーゼを含有した治療を実施した症例報告がある2)。治療開始前には3ヵ月間治癒しなかった褥瘡がステージIIで平均3.3週,ステージIIIでは平均6.5週で治癒したと報告があるが,ハイドロジェル単独の使用でないためその有効性は明確でない。
【文献】