(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ2 ドレッシング材
【CQ 2.10】
肉芽形成が不十分で肉芽形成を促進させる場合,どのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
アルギン酸塩,ハイドロコロイド,ハイドロポリマー,ポリウレタンフォーム,ポリウレタンフォーム/ソフトシリコン,キチン,ハイドロファイバー®を用いてもよい。
【推奨度】 C1
肉芽形成が不十分で肉芽形成を促進させる場合,どのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
アルギン酸塩,ハイドロコロイド,ハイドロポリマー,ポリウレタンフォーム,ポリウレタンフォーム/ソフトシリコン,キチン,ハイドロファイバー®を用いてもよい。
【推奨度】 C1
【解説】
・アルギン酸塩
銀含有ドレッシング材を対象としたシステマティック・レビューが1編1),アルギン酸塩を褥瘡に使用したランダム化比較試験が1編2)ある。システマティック・レビュー1)では,肉芽形成とドレッシング材使用の有効性に関する結論は述べられていない。ランダム化比較試験2)では,アルギン酸塩使用後にハイドロコロイドを使用した場合とハイドロコロイドの単独使用との比較では,アルギン酸塩とハイドロコロイド併用のほうが創傷縮小率は有意に高かった(p<0.01)。しかし,アルギン酸塩単独では評価されていないため推奨度はC1とした。
・ハイドロコロイド,ハイドロポリマー,ポリウレタンフォーム,ポリウレタンフォーム/ソフトシリコンに関するランダム化比較試験の報告があるが,肉芽形成に言及しているものはなく,いずれも推奨度はC1とした。
・キチン,ハイドロファイバー®に関しては,症例報告のみでありエビデンスレベルは低く,推奨度はC1とした。
【文献】