(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ2 ドレッシング材

【CQ 2.4】
水疱にはどのようなドレッシング材を用いたらよいか

【推奨文】
水疱は破らずそのままにし,創面保護を目的として,ポリウレタンフィルムを用いてもよい。また,真皮に至る創傷用ドレッシング材のなかでも貼付後も創が視認できるドレッシング材を用いてもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
水疱の場合のドレッシング材使用に関してはエキスパートオピニオンに留まっている1)。ポリウレタンフィルムは摩擦,ずれより水疱部を保護する目的で使用する。貼付の際には,貼付部位の洗浄を行い,清潔な皮膚へ使用し1週間を限度に適宜交換する。なお,水疱が緊満している場合は除圧のために適宜穿刺を行う場合もある1)。貼付後はフィルム材を通して水疱部を観察し,表皮が破れ真皮に至る創傷に移行した場合にはびらん・浅い潰瘍の処置に変更する。よって,創の状態を透見できるドレッシング材を用いることが望ましい。

【文献】
1) 岸邊美幸:水疱はどうする?. 褥瘡局所治療ガイドライン(宮地良樹, 真田弘美編), 145-149, メディカルレビュー社, 東京, 2007.(レベルVI)


 

 
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