(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ2 ドレッシング材
【CQ 2.3】
発赤・紫斑にはどのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
創面保護を目的として,ポリウレタンフィルムを用いてもよい。また,真皮に至る創傷用ドレッシング材のなかでも貼付後も創が視認できるドレッシング材を用いてもよい。
【推奨度】 C1
発赤・紫斑にはどのようなドレッシング材を用いたらよいか
【推奨文】
創面保護を目的として,ポリウレタンフィルムを用いてもよい。また,真皮に至る創傷用ドレッシング材のなかでも貼付後も創が視認できるドレッシング材を用いてもよい。
【推奨度】 C1
【解説】
ハイドロコロイドを発赤へ使用した症例研究が10編あり,エビデンスレベルVである。しかし,症例は発赤や紫斑の褥瘡のみを対象としたものではなく,その他のステージの褥瘡も含まれているため,発赤・紫斑へ使用した際の有効性については言及しがたい1)。貼付の際には,貼付部位の洗浄を行い,清潔な皮膚へ使用し,1週間を限度に適宜交換する。貼付後はフィルム材を通して発赤部を観察し,表皮が破れ真皮に至る創傷に移行した場合にはびらん・浅い潰瘍の処置に変更する。よって,創の状態を透見できるドレッシング材を用いることが望ましい。
【文献】
1) | 伊東たづ子, 高橋律子, 鈴木知栄子, ほか:褥瘡に対してドレッシング材の計画的応用を試みて. 看護実践の科学, 20(12):75-80, 1995.(レベルV) |