(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ1 外用剤
【CQ 1.6】
疼痛を伴う場合に外用剤は有用か
【推奨文】
疼痛改善に関して外用剤を用いることには根拠がない。
【推奨度】 C2
疼痛を伴う場合に外用剤は有用か
【推奨文】
疼痛改善に関して外用剤を用いることには根拠がない。
【推奨度】 C2
【解説】
褥瘡部の疼痛に対する外用に関しては海外ではモルヒネの外用に関するランダム化比較試験がある1,2)が,わが国ではその使用は一般的でない。褥瘡部の疼痛管理は急性期には重要である。痛みを訴えることができない患者も多いので,医療者のほうが常に疼痛のことを念頭に置き,適宜鎮痛薬などを投与することが大切である。外用剤に関しては,わが国ではキシロカインゼリーなどの外用も試されているが,有用性に関しては明らかではない。以上より,疼痛改善に関して外用剤を用いる根拠は不十分である。
【文献】