(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ1 外用剤

【CQ 1.4】
水疱にはどのような外用剤を用いたらよいか

【推奨文】
創の保護目的に白色ワセリン,酸化亜鉛を用いてもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
水疱に対する外用剤の使用に関してはエキスパートオピニオンに留まっている。水疱の治療においては創の保護を重視することが多く,ドレッシング材の使用が主体となるが,水疱が緊満した場合は穿刺することもある。また,水疱が破れたときにはびらん・浅い潰瘍の治療に準じる。外用剤を用いる場合は,創面保護作用により創傷治癒を促進する白色ワセリンもしくはこれを基剤とするものが用いられる。酸化亜鉛は,古典的な外用薬ではあるが,白色ワセリンを基剤とし,局所収斂作用,保護作用および軽度の防腐作用を発揮することで炎症を抑えるとともに組織修復を促進する1)とされるが,その作用は弱い。

【文献】
1) 日本薬局方【解説】書編集委員会編:第十四改正日本薬局方条文と注釈, 1257-1259, 廣川書店, 東京, 2001.(レベルVI)


 

 
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