(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン
第3章 褥瘡の治療
褥瘡局所治療の概要
V.その他
前記局所治療(外用薬、ドレッシング材、外科的治療、および、物理療法)の推奨度に関しては、その局所治療のエビデンスレベルをもとにガイドライン策定委員会全体でエキスパートオピニオンを加味しながら設定した。そして、各論の順番や解説する順番は「エビデンスレベルの高い順」、同じエビデンスレベルであれば「五十音順」とした。
今回のガイドラインではその使用勝手を考慮してCQをDESIGNの項目別に分けたが、日本褥瘡学会がDESIGNを提唱したのは2002年であり、それ以前の論文がDESIGNに則したものでは必ずしもない。また、論文においてDESIGNの各項目別に検討がなされていない場合には、個々のCQに対するエビデンスレベルが低くなる可能性があるが、その有用性や効果を否定するものではないことを理解していただければ幸いである。
なお、外用薬では、その主剤の効用だけではなく軟膏剤容量の大部分を占める基剤の影響も配慮した。ドレッシング材では、今回新たに追加した銀含有ハイドロファイバー®の推奨度を、本邦で入手可能なものと濃度が異なることから、さらには、添付文書の警告欄の記載にしたがい2ランク下げている。また、物理療法では、海外では理学療法士が精力的に施行しており、ランダム化比較試験も多く行われているが、事実上、本邦では使用困難な特定の製品を使用した試験も多く、施行する場合には注意が必要である。そのため、本邦での使用経験が少ないと思われる治療法に関しては、推奨度を1ランク下げている。
今回のガイドラインではその使用勝手を考慮してCQをDESIGNの項目別に分けたが、日本褥瘡学会がDESIGNを提唱したのは2002年であり、それ以前の論文がDESIGNに則したものでは必ずしもない。また、論文においてDESIGNの各項目別に検討がなされていない場合には、個々のCQに対するエビデンスレベルが低くなる可能性があるが、その有用性や効果を否定するものではないことを理解していただければ幸いである。
なお、外用薬では、その主剤の効用だけではなく軟膏剤容量の大部分を占める基剤の影響も配慮した。ドレッシング材では、今回新たに追加した銀含有ハイドロファイバー®の推奨度を、本邦で入手可能なものと濃度が異なることから、さらには、添付文書の警告欄の記載にしたがい2ランク下げている。また、物理療法では、海外では理学療法士が精力的に施行しており、ランダム化比較試験も多く行われているが、事実上、本邦では使用困難な特定の製品を使用した試験も多く、施行する場合には注意が必要である。そのため、本邦での使用経験が少ないと思われる治療法に関しては、推奨度を1ランク下げている。