(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン
第2章 褥瘡の予防と発生後のケア
基本的な考え方
1.褥瘡の予防と発生後のケアについてのフローチャート
褥瘡の予防と発生後のケアについて、観察から具体的介入をどのように進めたらよいか、フローチャートを示す(図参照)。
フローチャートに示される各項目は、以下のような意味を持つ。
(1)皮膚の観察
褥瘡か否かを鑑別するために重要で、判定のための的確な手法をもとに評価を行う。発生後の深さ判定においても重要である。
(2)褥瘡発生の予測
リスクアセスメント・スケールを用いて行う。その際、褥瘡発生の有無にかかわらず、定期的にリスクを評価することが必要になる。
(3)圧迫・ずれの排除
臥位・座位時の体位変換方法や体圧分散用具の選択等、褥瘡発生予防・発生後ケアにおいて重要となる。
(4)スキンケア
浮腫・多尿・便尿失禁など褥瘡発生にかかわる要因への予防的介入であり、ケアに用いる物品や方法、褥瘡発生後のケア方法である。
(5)栄養管理
身体計測や食事摂取量・方法、ならびに生化学データ等、褥瘡発生や発生後の増大に影響する要因を定期的に評価し管理する方法を示す。
(6)リハビリテーション
不動や関節拘縮など褥瘡発生へ影響する要因への観察ポイントや介入方法、発生後の管理方法を示す。
(7)患者教育
褥瘡発生、再発予防にむけた患者・家族(介護者)への指導・教育をどのように行えばよいかを示す。
フローチャートに示される各項目は、以下のような意味を持つ。
(1)皮膚の観察
褥瘡か否かを鑑別するために重要で、判定のための的確な手法をもとに評価を行う。発生後の深さ判定においても重要である。
(2)褥瘡発生の予測
リスクアセスメント・スケールを用いて行う。その際、褥瘡発生の有無にかかわらず、定期的にリスクを評価することが必要になる。
(3)圧迫・ずれの排除
臥位・座位時の体位変換方法や体圧分散用具の選択等、褥瘡発生予防・発生後ケアにおいて重要となる。
(4)スキンケア
浮腫・多尿・便尿失禁など褥瘡発生にかかわる要因への予防的介入であり、ケアに用いる物品や方法、褥瘡発生後のケア方法である。
(5)栄養管理
身体計測や食事摂取量・方法、ならびに生化学データ等、褥瘡発生や発生後の増大に影響する要因を定期的に評価し管理する方法を示す。
(6)リハビリテーション
不動や関節拘縮など褥瘡発生へ影響する要因への観察ポイントや介入方法、発生後の管理方法を示す。
(7)患者教育
褥瘡発生、再発予防にむけた患者・家族(介護者)への指導・教育をどのように行えばよいかを示す。
図 褥瘡の予防・発生後のケア フローチャート |
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- 皮膚の観察で、褥瘡なしと判定された場合、定期的な皮膚の観察・褥瘡発生の予測を行う。
- 皮膚の観察で、褥瘡ありと判定された場合、褥瘡の治療についての計画・実施・評価を行い、褥瘡発生後のケアを計画・実施・評価する。
- 褥瘡の予防は皮膚の観察から始まる。
- 褥瘡発生の予測で、リスクありと評価された対象者とその項目に対し、発生前の予防ケアを計画・実施・評価する。