(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン

 
第1章 褥瘡の概要


DESIGN(デザイン)ツールについて
I.DESIGNを用いた創評価の実際
1.DESIGNとは

DESIGNとは2002年に日本褥瘡学会学術教育委員会が開発した褥瘡状態判定スケールである1 。褥瘡の重症度を分類するとともに、治癒過程を数量化することができる。重症度分類用は褥瘡の治療・看護の介入方法の違いにより分類している。また、経過評価用は、治癒過程をモニタリングできるように重症度分類と同じ項目で数量化している。その項目は、深さ(Depth)、滲出液(Exudate)、大きさ(Size)、炎症・感染(Inflammation/Infection)、肉芽組織(Granulation tissue)、壊死組織(Necrotic tissue)の6項目で構成されており、それぞれの項目の英語の頭文字をとりDESIGNと表記する。ポケット(Pocket)が存在する場合には最後にPを付加し、DESIGN-Pと表記する。
重症度分類用では、軽度はアルファベットの小文字、重度はアルファベットの大文字で表した。一方、褥瘡経過評価用の2002年版では、DからPまでの7項目に異なる点数を付けて合計0〜28点、また、次項に記載する2008年改訂版のDESIGN-RではEからPまでの6項目に異なる点数を付けて合計0〜66点とした。なお、重症度が高いほど高得点となり、治療に伴って点数が減少すれば改善傾向を示すが、DESIGNツールの信頼性と妥当性はすでに報告されている23

 

 
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