(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン
第1章 褥瘡の概要
褥瘡の疫学
7.考察
療養場所別に褥瘡有病率、褥瘡推定発生率を比較すると、訪問看護ステーションが8.32%と最も高く、在宅における褥瘡対策が急務であることがわかる。また、今後、在院日数の短縮化、療養病床削減、人口の高齢化が進めば、褥瘡を保有したまま療養場所を移動する患者の増加が予測される。本調査において、療養場所別に褥瘡有病者の特徴、危険因子、ケア、局所管理が異なることが明らかとなった。療養場所が変わっても療養者および家族が適切な褥瘡予防・管理、教育を受けられようにするためには、共通理解としてのガイドラインが必要である。
今回の調査対象施設の選択は非確率的抽出法によるものであるため、結果を活用する際には配慮が必要である。また、横断調査であるため、ケアまたは局所管理法と褥瘡治癒過程との関係については言及できない。
今回の調査対象施設の選択は非確率的抽出法によるものであるため、結果を活用する際には配慮が必要である。また、横断調査であるため、ケアまたは局所管理法と褥瘡治癒過程との関係については言及できない。