(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン
序文
19.患者の希望
本ガイドラインにおける推奨の決定に際して、患者または介護者の希望を積極的に考慮することはしていない。しかし、個々の患者、臨床状況に対応する際に、ガイドラインの推奨を一律に適用することは、「現場の意思決定の支援」というガイドラインの趣旨に照らして本末転倒と言わざるを得ない。現場での意思決定は、常に、ガイドラインをはじめとするエビデンスや推奨、医療者の経験・専門性、そして患者・介護者の希望、価値観を勘案して行われる必要があることを重ねて強調するものである。ガイドラインの将来的な改訂では、患者・介護者の希望をより反映する取り組みについても検討する予定である。