(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

 
 
第VI章 急性胆管炎 -基本的治療-


2. 細菌学的検索と抗菌薬
Q52. 抗菌薬選択に際して考慮すべきことは?

(1)想定される起炎菌に対する抗菌力,(2)抗菌薬の胆道移行性,(3)胆管炎の重症度,(4)胆道閉塞の有無,(5)その患者に対する過去の抗菌薬投与歴,(6)その施設での過去の起炎菌検出状況,などを考慮する。(推奨度A)

患者により起炎菌は異なり,同一菌でもその施設,患者により抗菌薬への感受性は異なる。 治療開始時には起炎菌は通常不明であり,上記の項目に沿って抗菌薬を選択する。

細菌培養検査によって起炎菌が同定された場合には,その菌種・感受性に応じてよりスペクトルの狭い抗菌薬への変更を検討する。(推奨度B)

上記と同時に培養検査(血液・胆汁)を頻回に行い,起炎菌の同定に努める。 また施設内でどのような菌が検出され,抗菌薬にどのような感受性を有しているかを把握することは,院内発症の胆管炎の治療に際し重要である。 胆道閉塞についてはQ56で後述する。

 

 
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