(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン
第V章 急性胆管炎 -診断基準と重症度判定-
4. 画像診断
5)DIC-CT(Drip infusion cholangiographic-computed tomography)
Q38. その他に急性胆管炎の診断に有用な画像診断法は?
急性胆管炎の成因診断におけるDIC-CT(推奨度C)
DIC-CTは急性胆管炎の成因診断に有用であるが,黄疸例では適応とならない。
DIC-CTは急性胆管炎の成因診断に有用であるが,黄疸例では適応とならない。
三次元構築により多方向からの観察が可能で,急性胆管炎の成因診断に有用である(表7)。 近年の高精度装置の登場により診断能は格段に向上しており,ERCPと同等の診断能を有する(レベル1b〜2b)49,64,65) が,黄疸例では造影率が著しく低下するため(レベル2b)49),適応とならない。胆嚢摘出術前の胆道系の解剖の把握にも有用である。低侵襲で副作用も軽微であるが,アナフィラキシーショクがまれにみられるため,実施する際には患者の状態を監視すべきである。
報告者(年) | Sensitivity | Specificity |
Stockberger49) | 86% | 100% |
Kwon64) | 85% | 97% |
Polkowski65) | 85% | 88% |